内苑施設
てんじゅいん
天授院
Tenjuin
- 重要文化財
- 通常内部非公開
鎌倉の建長寺近くにあった心平寺の地蔵堂の建物と考えられています。
禅宗様を主体とし、全体に室町時代の様式が見られますが、修理の際に慶安4年・1651年の墨書銘が確認され、江戸時代の初めごろに建てられたことが明らかになりました。
1916年(大正5年)に三溪園に移築され、原家の持仏堂として用いられました。天授院とは、三溪の先代、原家初代・善三郎の法号です。
天授院のみどころ
禅宗様
上部に粽のある柱、正面桟唐戸、詰組にした斗栱など禅宗様の要素が盛り込まれています。
その他のみどころ
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正面3間、奥行き4間の茅葺屋根寄棟造の仏堂建築。素朴ながら古式ゆかしい鎌倉らしい建物です。
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かつては木部が黒漆塗であったとされます。外部にもその彩色が一部残っていることが見て取れます。