内苑施設
ごもん
御門
Gomon Gate
- 市指定有形文化財
京都・平安神宮近くの寺院・西方寺にあった、1708年頃(江戸時代の宝暦5年頃)に造られた門。三溪園には大正時代の初めごろに移築されました。
戦前、一般に開放されていた外苑に対し、内苑は原家の私的なエリアとして使用され、一般の人は立ち入ることができませんでした。その境界にあった建物がこの御門です。
門の先にある臨春閣は、移築当時、豊臣秀吉が建てた桃山時代の聚楽第の遺構とされ、「桃山御殿」と呼ばれていたため、この門も「桃山御門」、または「桃山御殿門」と呼ばれていました。
御門のみどころ
提灯
ライトアップの際には「三溪園」と書かれた大きな提灯が掲げられます。幻想的な風景は夜間公開の見どころの一つです。
鬼瓦
下り棟に据えられた鬼瓦は左右で表情が異なります。「阿吽」の対になっています。
その他のみどころ
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「薬医門」と呼ばれる門の形式で、大ぶりな招くような瓦葺屋根が目を引きます。門を抜けた先の臨春閣玄関までの光景の演出にも、三溪が技巧を凝らしたとされています。
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傷んでしまった柱根元を新しい木材で繋いだ「根継ぎ」。建造物を長く受け継ぐために伝統的に行われてきた「匠の技」です。