収蔵美術品
原 三溪「蓮華図」
昭和12(1937)年
作者 | 原 三溪 |
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名称 | 蓮華図 |
時代 | 昭和12(1937)年 |
材質等 | 絹本着色 |
員数 | 1幅 |
サイズ | 146.0×56.8cm |
解説
原三溪がとりわけ愛した蓮の花。数ある蓮の絵の中でも、本図は特に大ぶりで、茶友・松永耳庵(1875-1971)に贈られたものです。たっぷりとした筆使いは巧みで、気品を備えています。原三溪が描く蓮は、輪郭線を描かない没骨(もっこつ)技法により、ぷっくりとした厚みのある花弁が表現されています。当時、まだ評価が低かった琳派の作品を誰よりもさきがけて注目し、コレクションに加えた原三溪。没骨技法は、琳派の祖として知られる俵屋宗達などの作品から学んだようです。